こんにちは!「kou(こう)@kou3_3_3」です
現在マルジェラのシーズンや年代について、ネット上である程度判別できる情報は出てきていると思います。
しかし、それらでもアーカイブと呼ばれる古い物までは正確な年代を判別することができませんでした。
ですが、個人的に調べてまとめていたところ、代理店タグがあれば、ほぼすべての年代を正確に判別することが可能だと分かったんです!
それを基に、【完全版】として、全ての年代を総合的に判断できるこの記事を作成しました。
自分が頑張ってまとめた情報なので、ネット上での公開は悩んだのですが、アーティザナルやアーカイブの正確な年代を知りたいと思っている方は多いんじゃないかと思い、今回ブログサイトを立ち上げ年代情報を公開しようと思いました!
ぜひ、色々な所に共有されてマルジェラ好きの人に喜んでいただけたらと思っています。
ネットで公開するので、他のブログとかサイトにコピペされたりするのもある程度は仕方ないと思っているのですが、内容を載せたい場合は、できればコメントしていただいて、参照など書いてくれたら嬉しいです!
また、個人で調べている情報なので、確実な正確性を有していない事だけはご了承ください。ほぼ間違いないとは思っていますが。
それでは、さっそくみていきましょう!
判別に必要な5つのポイント
マルジェラの年代を判別するには、以下の5つのポイントがあります。
判別ポイント
・代理店タグから読み取る(型番と代理店名から)
・品質表示タグから読み取る(年代番号から)
・カレンダータグor白タグなどの背中に付くタグから読み取る(形とデザインから)
・箱や新品タグから読み取る(年代番号から)
・それでも分からない物は書籍やネットなどの情報から読み取る(形とデザインから)
この5つの過程でほぼ全ての年代が判別可能で、代理店タグと品質表示タグからほぼ全て読み取ることができます!
では、代理店のタグから見ていきます。
代理店タグから読み取る年代判別
マルジェラの正規輸入品には代理店タグと呼ばれるタグがついており、年代が比較的古い物は品質表示タグの横などに後付けで付けられていました。(後に品質表示タグと代理店タグが一つになります。)
その代理店タグが付いている物から正確な年代を判別していきます。
現在ネット上にある情報ではKOKONOEタグは2000AW~2001AWといったようなある程度の期間の中で推測できるといった状態した。
新しい物や品質タグによっては、年代が分かる数字が書かれていることもあり、年代の特定は難しくなかったのですが、古い物やアーティザナルなどの品質表示タグには、年代を特定できる数字などは書かれていませんでした。
ですので、デザインやディテールから判別することでしか、確実なシーズンは分からなかったんですね。
ですが、実は代理店名が記載されているタグの裏側の数字で正確なシーズンの判別ができるんです!
1996AW~2004AWまでの年代判別
2000AW以前は左側の「333-〇〇〇〇〇」の3が3つから始まる数字の羅列、
2001SS以降は数字を先頭にした英語と数字の入り混じった文字の羅列、
があります。
そして、それぞれ赤い丸で囲った所がシーズンを示しています。
この数字を下の表に当てはめることで、年代の判別が可能となります。
数字 | 年代【333-〇〇〇〇〇】 | 年代【333-〇〇〇〇〇】 | 年代【先頭の数字】 |
2 | 1993SS(未確認) | 1997SS | 2001SS |
3 | 1993AW(未確認) | 1997AW | 2001AW |
4 | 1994SS(未確認) | 1998SS | 2002SS |
5 | 1994AW(未確認) | 1998AW | 2002AW |
6 | 1995SS(未確認) | 1999SS | 2003SS |
7 | 1995AW(未確認) | 1999AW | 2003AW |
8 | 1996SS(未確認) | 2000SS | 2004SS |
9 | 1996AW | 2000AW | 2004AW |
2~9の数字がシーズン毎に適用されていて、9から2へ繰り返しています。
1がなかった為気付きにくかったのですが、この法則性があることが分かりました。
また、1996SS以前のシーズンで代理店が付いている物が確認できなかったので、あくまで予想となります。(1996SS以前の代理タグ付きのアーカイブ持っている方いらっしゃれば情報頂けると喜びます。)
そして、表を基に上の画像の年代を判別すると、左は2000年以前で数字が9なので、2000AW。
右は2000年以降で数字が4なので、2002SSとなります。
1996AWと2000AWの数字が同じでどちらの年代か分からないという場合は、代理店名によって判断できるので、この後シーズン毎の代理店名も合わせてお伝えしますね。
このように、今まで正確には分からなかった1996年から2004年までの年代がドンピシャで分かるようになりました。
代理店タグが付いているものなら、アーティザナルでもなんでも年代判別が可能なので、ぜひお手持ちのアーカイブで見比べてみて下さい!
2005SSからは代理店タグに記載されている番号が無くなってしまうので、こちらでの年代判別はできませんが、2005SSシーズンから品質表示タグに年代が表記されるようになったので、そちらで判別してください。(品質表示タグでの年代判別は後述しています。)
※ちなみに1996SS以前のオリゾンティ代理タグは確認することができませんでしたが、法則から1996SSが8、1995AWが7と数字が若くなっていくものと思われます。
1994AWと1995AWの物にはバーニーズニューヨークの代理などが付いている物がある事は確認しています。
また、この表に当てはまらない物も中にはあり、それらはリリースがすこし遅れて国内に入ってきた物なのではないかと推測していますが定かではありません。(平面期のレザーなど。)
この年代判別方法はオリゾンティタグが付くブランドに対応しており、ウォルトやアンドゥムルメステールなどにも当てはまります。
2000AW以前のタグの先頭の数字3桁がブランド毎のナンバーとなっており、下の表通りになります。
数字 | ブランド |
333 | Martin Margiela(マルタンマルジェラ) |
352 | Ann Demeulemeester(アンドゥムルメステール) |
357 | W.&l.t.(ウォルト)・Vivienne Westwood(ヴィヴィアンウエストウッド) |
マルジェラの数字が3が3つで、ここのえの住所の番号と同じ、そして足して9(マルジェラの好きな数字)というところにも面白さがあると感じます。
たまたまかもしれませんが意図してやっているとしたら面白いですよね!
代理店毎の年代判別
続いて、代理店毎の年代について。
上の表で年代の正確な判別は可能なのですが、被ってしまう番号は代理店タグの種類によって見分けることができます。
また、代理店タグがいつからいつまで使われていたのかといった議論も分かれているようですが、上の数字から正確なシーズンが分かるようになったため、代理店毎のシーズンもほぼ確実に判明しました。
ということで、こちらも表にしております。
企業コードタグ・青タグ(1996AW~1998SS)
オリゾンティの企業コードが記載されたタグで、青文字で記載さている為青タグとも呼ばれています。
青文字だけでなく、黒文字で記載された物もあり、どのような区別で印字されたのかはまだ分かっていません。
このタグが始まったシーズンは1996AWからしか確認できていませんが、1998SSまで使用されていたことが分かっています。
また、1998SSはオリゾンティタグとの混合が見られました。
オリゾンティタグ(1998SS~2000SS)
代理店の会社名である「オリゾンティ」が記載さた代理タグ。
1998SSから見られ、2000SSまで使用されました。
KOKONOE(2000AW~2001AW)
九重の意味を示す「ここのえ」のカタカナ表記で記載されたのがKOKONOEタグ。
2000AW~2001AWの3シーズンのみに使用されました。
ここのえ(2002SS~2011AW)
九重の意味を示す「ここのえ」が記載された代理タグ。
長い間使用されていた代理店名で、途中から後付けのタグではなく、品質表示タグにそのまま代理店名の「ここのえ株式会社」が記載されるタグになりました。
同一タグと言わている物ですね。
しかしながら、代理店タグと品質表示タグが同一となったシーズンは混合しており、切り替わった正確な年代は分からなくなっています。
2006AWから、COMM. の上に「ここのえ株式会社」と書かれた物が出てきたのですが、06AWなのに、代理店名が書かれていない物もあり、2007SSまで代理店名が書かれていない物を確認しています。
そのため、完全に統一されたのは2007AWだと思われます。
また、上の画像のように「ここのえ株式会社」の表記がない場合は、後付けの代理店タグが付いている事が多いのですが、「ここのえ株式会社」の表記がないのに、後付けの代理タグもない物もあり、それは正規輸入品ではなく、後に海外から代理通さずに入ってきた物だと思われます。
中古相場などにはあまり影響ありませんが、修理できるかどうかや正規品を気にされる方は辞めておいた方が良いかもしれませんね。(マルジェラ本店で修理できるかどうかの確認はしておりません。)
では、ここのえ代理タグの正確なシーズンを表にまとめるとこのようになります。
年代 | タグの種類 |
2002SS~2006SS | 別々タグ |
2006AW~2007SS | 別々タグ・同一タグ混合 |
2007AW~2011AW | 同一タグ |
スタッフインターナショナルタグ(2011AW~2017AW)
(株)スタッフインターナショナルに切り替わったタグ。
基本的に品質表示タグにそのまま記載されています。
2011AWのみ「ここのえ株式会社」と「スタッフインターナショナルジャパン」のタグが混合。
マルジェラジャパンタグ(2018AW~現在)
株式会社マルジェラジャパンに切り替わったタグ。
こちらも品質表示タグにそのまま記載されており、現在でも続く代理店名となっています。
以上が代理店タグから年代を判別する方法でした。
品質表示タグから年代を判別する方法
では続いて、品質表示タグから年代を判別していきたいと思います。
代理店タグが付いていない海外物などに有効で、特に2000年頃からは正確な年代を特定することができます。
ではまずは、品質表示タグの種類をご紹介しておきましょう。
表の中の水色が年代が特定できないタグで、赤が年代を特定できるタグです。
それでは、ここから細かいタグの説明と年代判別の方法について説明していきます。
最初期品質表示タグ(1990年初期から中期頃まで)
最初期のイタリア製についているタグ。
シンプルな素材表記と洗濯表記、そして生産国が書いてあるだけのタグです。
ここからは年代を読み取ることはできませんが、1998年以前に使われていた物だと思われます。
最初期のフランス製タグもありますが、それは画像を用意できませんでした。すみません。
横長品質表示タグ(1990年後期から2000年初期頃まで)
99SS頃から2001AW頃にかけて使用されていた横長の品質表示タグ。
表面に素材・洗濯表記、生産国、製造年、型番が表記されるようになり、年代が特定できる品質タグとなりました。
COMM の一番右の数字から年代を特定できます。
年代の読み取り方は COMM と記載された一番右の3桁。
赤い丸で囲った部分です。
最初の2桁(上の画像の場合は00)が西暦の末尾2桁で、3桁目の数字(上の画像の場合は2)がシーズンを表しており、1なら春夏2なら秋冬となります。
ですので、上の画像の場合は2000AWとなります。
例
「012」なら、2001AW
「991」なら、1999SS
となります。
ニット用品質表示タグ1(1990年中期から2000年初期頃まで)
BY MISS DEANNA の表記があるニットに使用されている品質表示タグになります。
基本的には97AW頃~2003AW頃までのウール地のニットに使われていました。
ニット用品質表示タグ2(1990年後期から2000年初期頃まで)
BY MISS DEANNA の表記がある、ニット用の品質表示タグ二つ目です。
裏面はほぼ同じですが、表面の素材表記が中央よりに印字されています。
こちらも97AW頃~03AWの間に使われていた物で、コットン地のニットに使われていました。
フランス製用品質表示タグ(1998SS頃から2007AW頃まで)
マルジェラの製品の中でも初期のフランス製にのみに使用されていたタグ。
アーティザナルは基本的にこちらのタグが使用されており、このタグではないアーティザナルがもしあれば偽物の可能性がかなり高いです。
某有名リユースショップで、普通のタグのアーティザナルが販売されていましたが、あれは偽物なのではないかと推測しています。
アーティザナルは基本的にこのタグなので、代理タグがなければ年代の判別はかなり難しいです。
ナイロンタフタ品質表示タグ(2000年初期~2013AWまで)
ナイロンタフタ素材で作られた品質表示タグ。
2000年初期頃から見られ、型番や年代など、かなり情報が記載されるようになりました。
1枚組と2枚組があり、アイテムによってバラバラですが、04AWシーズンまでは基本的に1枚だったと思われます。
デザインや書かれている内容は変わっていきますが、現在でも続く一番基本的なタグです。
初期頃の物は洗濯を繰り返すと印字部分がはがれてしまい、読解困難になってしまう事もあるので取り扱いの注意が必要。
このタグも型番と製造年が記載されており、Mod.の右が型番(上の場合は S30HA0334 が型番)で、Com. の一番右側が年代となっています。
2010SS以前と2010AW以降の表記が少しだけ違っており、間違えてしまう事もあるので注意してください。(特に2010SSを2000SSと勘違いしてしまう事が多いです。)
2010SS以前は、4桁の数字で、最初の3桁が西暦の末尾3桁で、4桁目がシーズン。
2010AW以降は、4桁が西暦で、6桁目がシーズン。
シーズンは1が春夏で、2が秋冬。
を表しています。
ですので、左上の画像は2010SSで右上の画像は2010AWとなります。
例
「0052」なら、2005AW
「2012 01」なら、2012SS
このタグには多くの変遷があるので、シーズンによっての移り変わりも記載しておきます。
ナイロンタフタタグの移り変わり
・09SSからタグの一番下のブランド名が「MAISON MARTIN MARGIELA」に。
・09AWからカレンダー数字が書かれたタグに。
・11AWから代理店名がスタッフインターナショナルに。(11AWシーズンのみここのえ代理とスタッフインターナショナル代理が混合)
現行品質表示タグ縦長サイズ表記あり(2014SS~)
コチラが現行の品質表示タグ。
品質表示にサイズ表記も加わり、商品についてさらに詳しい情報が記載され、基本的に2枚組となりました。
ナイロンタフタの同じような素材ではあるのですが、剥がれにくく見た目も縦長になったのでここから現行タグとさせていただきます。
年代判別の方法はナイロンタフタの2010AW以降の品質表示タグと同じです。
このタグにもいくつかの変遷があるので記載しておきます。
ナイロンタフタタグ縦長の移り変わり
・14SSから品質表示タグにサイズや性別が記載。(ここから現行タグとしています。)
・16SSからタグの一番下に記載されているブランド名が「Maison Margiela」に。
・18SSから代理店名が「株式会社マルジェラジャパン」に。
サテンタイプ品質表示タグ(2000年中盤から2000年後半まで)
サテン素材の品質表示タグ。
アウター類についている事が多いように感じますが、正確には不明です。
ナイロンタフタ品質表示タグと同時期に使われており、型番の読み取り方から年代の判別方法まで同じとなっています。
ただ、こちらは剥がれ等がないので、何度洗ってもタグが綺麗なままですね!
後付け品質表示タグ
コチラは後付けタイプの品質表示タグ。
通常のタグが切り取られ、その上から覆うように付けられています。
最近は丸められて中に入れられている物も見られました。
恵比寿や青山などマルジェラの直営店で確認しており、代理名が途中で変わってしまったか、品質表示などのタグに何らかの修正があった場合に付けていると思われます。
このタグになってしまうと年代判別が不可能になりますし、直営店がやっていると知らないお店もあるので買取を拒否されるケースがあります。
しかしながら、このタグは直営店の印でもあるので、ほぼ確実正規品という面もあり、一長一短です。(知らない人からしたら、なんだこのタグは!?ってなりますよね。よく本物かどうか聞かれるタグです。)
個人的には年代が分からなくなるので、あまり好きなタグではありません。
以上、品質表示タグから判別する年代についてでした!
カレンダータグor白タグから読み取る年代判別
続いて、カレンダータグや白タグなどの背中や内側に付くタグの形状などから年代を特定する方法についてです。
90年代のアーカイブについては、ここから年代を特定できる場合もあるので、かなり古い物については参考にできるかと思います。
最初期タグ・リプロダクション(1990年代)
最初期にはこのような縦長の白いタグに「REPRODUCTION」と書かれた物があります。
衣類の再構築をテーマとしたもので、マルジェラの根幹とも呼べるタグになっているかと思われます。
こちらはちなみに1994AWのドール期についていたタグで、「ドールのワードローブから再現された服」をテーマに「1960年のアメリカのブルゾン」を再現しています。
その他にも「GARMENT INTERIORS(衣類の内側)」シリーズ(ライナーコートなど)など、テーマと再構築元を記載したタグがあり、現存数がかなり少ないレアなアイテムばかりです。
代理などが付いている物もほとんどなく、マルジェラという記載もないのでマルジェラマニアしか知らない事も多いですね。
コレクターならぜひ一着は手に入れたいリプロダクションシリーズ。
もしかすると、古着屋さんがマルジェラだと気付かずに出ていることがあるかもしれませんよ!
復刻タグ(94SS)
1994SSに復刻シリーズとして出された時のタグ。
復刻元の年代が書いてあり、タグに記載されている年代のアイテムだど勘違いしてしまいがちですが、このタグが付いている物は1994SSのアイテムになります。
復刻ドールタグ(99SS)
ドール期の復刻、1999SSのアイテムに付くタグです。
黒く横に大きなタグで、めくると白タグが出てきます。
白タグ(1989~)
マルジェラの象徴でもある白タグ。
白い長方形のタグが4つの糸で留められただけというシンプルな物ですが、現在では裏の4つのステッチだけでマルジェラだと分かるほど知名度が高くなっています。
最初のコレクションを発表した当時から現在まで続いているタグですが、シーズン毎に多少意味合いが異なります。
1998年までは、マルジェラを表すブランドタグとなっていましたが、メンズラインが出てきた1999年からはレディースのコレクションラインを表すタグ、そしてジョンガリアーノが2021年に「Co-edコレクション(男女共通のコレクションライン)」を表すタグと再定義しました。
カレンダータグ(1999SS~2014AW頃)
カレンダータグと呼ばれる0から23までの数字が書かれたタグ。
1999SSのメンズラインが登場してから、こちらのタグが正式に採用されるようになりました。
サイズ表記付きカレンダータグ or 白タグ(2012SS~)
12SSから、シャツやパンツのタグにサイズ表記の小さなタグが付くようになりました。
胸元の裏側にカレンダータグが付くタイプのアウターなどは現在でもこのサイズタグが付いていない物があります。
以上、白タグとカレンダータグについてでした。
箱や新品タグ・ギャランティーから読み取る年代判別
続いて箱や新品タグから年代を読みとる方法について、こちらはスニーカーや財布・リングなどの箱付きの場合にのみ判別することができます。
服飾雑貨は年代の判別ができないことが多いのですが、箱があると年代が分かるので、買った後も残しておくようにしましょう。
2010SSまで
赤で囲った4桁の数字が年代を示しており、
最初の3桁が西暦の下3桁、4桁目が1なら春夏で、2なら秋冬となります。
ですので、こちらの場合は2003AWとなります。
2010AW
2010AWの箱付きやタグの画像をほとんど見つけられなかったのですが、年代とシーズン表記がない物がいくつか見つかりました。
ですので、2010AWにはこれまでの様なシーズンまで特定できる記載がないものと思われます。
丸で囲った部分の2010から、2010AWと推測しています。
2011SS~2020AW
2011SSからは現行の品質表示タグ同様の分かりやすい記載があります。
赤い丸で囲った部分の最初の4桁が西暦を表していて、後ろの二桁が01ならSS、02ならAWとなっています。
2021SS~
2021SSから新品タグや箱に付く年代を判別できる表記が少しだけ変わりました。
赤い丸で囲った部分が年代を記しており、最初の2桁が西暦の下2桁、3桁目がシーズンを表しており、1ならSS、2なら秋冬となります。
以上、箱から読み取る年代判別でした。
書籍やネットなどの情報から読み取る年代判別
ここまでの情報を駆使してもどうしても年代が特定できない物はあります。
90年代初期の物や、代理タグなしのアーティザナルなどは特にですよね。
そういった場合は、書籍やネットの情報を参考にしましょう。
ネットなら、海外版 vogue に過去のコレクションを画像で見られますので、こちらを参考にしてみてください。
日本語版だと古いコレクション画像はないので、かなり使えます。
https://www.vogue.com/fashion-shows/designer/maison-martin-margiela
書籍だとレディースの1989年から2009年までのコレクションについて書かれている、
「Martin Margiela The Women's Collections 1989-2009」
または、コレクションのルックからインタビューといったかなり深い内容まで掘り下げている
「CREAM #9 MAISON MARTIN MARGIELA EDITION 2008」
がおすすめです!
どちらも書籍としてかなり高額なのですが、アーティザナルなどで同じ物を見つける事ができるかもしれません。
最後に
以上、マルジェラの年代判別を様々な観点からまとめた記事になりました。
長くなりすぎて分からない点もあるかと思いますが、省略して分かりやすくした記事もまた作りたいと思います。
また、個人で調べた情報なので間違っている点などもあるかと思いますので、ぜひ間違いがありましたらコメントにて指摘していただけたらと思います。
それでは最後まで見ていただきありがとうございました!